ご挨拶

第10回福井県作業療法学会
      学会長 下川幸蔵
       福井医療大学

 第10回福井県作業療法学会は、令和6年3月16日(土)にあわら温泉白和荘、あわら市商工会議所で開催します。この数年、新型コロナウイルス感染症の影響により、対面での学会を実施することが難しく、ICT技術を活用した開催を余儀なくされました。しかし、令和5年現在、私たちの生活も徐々に元に戻りつつあります。これまでの感染予防対策や運営の工夫、コロナ禍で得た技術を活用し、withコロナの状況下で対面の学会を開催します。

 私たち作業療法士は、対象者の生活の質を向上させるために、個別のニーズに合わせた最新の知見に基づく、最良の実践を提供しなくてはなりません。確かな技を持つことは私たちの使命とも言えます。

 私たち作業療法士は、職能団体としてのコミュニティを築き、協力し合うことが必要です。共に力を合わせ知識や経験を共有し、さらなる作業療法の発展に寄与します。「作業」の専門職として、日々変化する社会に貢献できるよう、共に語らい、共に学び合い、共に成長していく機会を持つことは重要です。

 そこで本学会のテーマは「つどえ、確かな技。つなげ、作業療法の輪。」としました。学会の原点に立ち返り、作業療法士が集い、垣根を越えてその技について議論し、作業療法の魅力を再認識できる場となることを期待します。福井県民の健康に貢献する作業療法の発展、会員の皆様の研鑽の場となるよう、特別講演や各種セミナーを企画します。多くの一般演題(口述・ポスター発表)への応募と、学会への参加をお待ちしています。本学会で皆様とお会いできることを楽しみにしております。 最後に、この学会の趣旨に賛同し、共に歩んでくださる皆様、そして普段から努力と実践を積み重ねている会員の皆様に、心から感謝申し上げます。共に確かな技を高め、作業療法の輪を一層強化し、私たちの使命を果たしていきましょう。